セブは雨の停電

去年の9月にフィリピンのセブに行ったときのこと。

セブに語学留学をしていた友達にセブで会うために行った。
(それまで月1で会ってたし、彼女のセブ滞在も2ヶ月間だったけど笑)

セブといえば、
海!!夏!!!っていうのが通例だけど

私は友達と会う以外予定もなく、
さらにはお金もないので、
リゾートとは少し離れたストリートに宿をとった。

いわゆるゲストハウス。
部屋は6人で共有(女子オンリー)。シャワーも共有。

そこで3日ほど過ごした。

いちにちめ。
優しいスタッフが案内してくれて、部屋へ。
まぁまぁきれい。
友達とカフェでお喋りをしに会いに行く。

ふつかめ。
当時続けていた、ふぉとひとをする。
知らない人に声をかけて、写真を撮らせてもらうやつ。
お昼からは友達と大好きなエビを食べに行く。
おいしい。

そしてふつかめの夜。
大雨が降った。

大雨が降ったことによって、
ストリートを走る電気の根っこの部分が機能しなくなり、
ストリート全体が真っ暗になった。

「まぁ停電は日常茶飯事だからね〜、
3時間くらいは復旧しないよ。」
とスタッフの人が教えてくれる。

「3時間かぁ〜。」
少し長いなと思う。
部屋にいてもしょうがない(という真っ暗)から、屋上の共有スペースへ移動する。

スタッフが、充電式の電気を着けてくれて、
強い光で屋上全体に明かりを灯してくれた。

なぜかはわからないけど、
その時屋上には私しかいなくって
一番柔らかいソファーに座りながら
雨を眺めていた。

「うわぁ。この時間、私大事にしなければ」
って、思った。

電波もないし、光も1つだけ。
雨の音が耳全体を捕らえて、他の音は聞こえない。

こんなにリミテッドな環境
今まで体験したことなかった気がする。

この時間は大事にしたいなと、
私は当時頭の中で考えていたことについて、
しっかり考えるためにノートを開いて
思いついたこと、全部書いた。

書いて書いて書いて
たまに雨を見て、また書く。

まるで自分の周りがさなぎで覆われたような感覚だった。

いろんなもので形成された自分が、
一度ぐちゃぐちゃになって形がなくなって
またきれいな形になっていくような感じ。

ただ自分のことだけ見て、考えて、残す

それが無条件で許される時間って、
すんごく豊かな時間なんだなぁと感じた。

あぁ、この先つらいことがあっても
私が私である限り大丈夫だな

と、ふわっと思えた時間でした。

Lily

自分で自分を元気付けられる 存在になるために 日々なんとか生きています その延長で 人も元気にできたらいいなあ

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